変色のとき »
寒いよ冬は。
だから寒いなと思いながら生活しています。
寒いじゃないか!
って思っても
そうさ寒いさ、だってそれが俺の存在意義さ
冬は答えます。
そうか、そうだなその通り。
そう思い生きてきました。
のほほんと生きてきました。
俺の部屋は寒いな。でも冬だもんな。
しかし寒いぜ!
けどね気づいてしまった。
何かね上の窓開いてまっせ。
うちの部屋の窓は妙な作りで通常の窓の上に小さな窓がついてるんです。ってか、その窓は意識することないまま暮らすことはや6年余り。
何かねその小さな窓がですね開いてるんです。
いつから開いてるのか?
ねぇいつから開いてるの?
見当もつきません。
しかし考えてみると開けた記憶がないのだこの俺は。
いくらまぬけな俺でも開けたら覚えてるだろう。
改めて考える。記憶をたどる。
ははぁ忘年会だな。
と思う。
忘年会をこの部屋でやった時に大勢の人が集まり人いきれ(人いきれって言ってみたかった)で窓が曇ったのだ。
うろ覚えだけど曇ったんだ窓。
それでね誰か開けたんだあの窓を。
そんな記憶がうろうろうろうろうろ覚え。
そっからだな多分。
そっから開けっ放し。
年をまたいで開けっ放し。
寒い訳だ。
悪かった冬。
君を恨んだ時もあった。
冬よ。冬さんよ。
必要以上に自分を寒さにさらしていたのはまぬけな俺だ。
ごめんよ冬。
俺は上にあるちっちゃな窓をそっと閉めた。
冬よ仲良くやろう。