宮田宗吉のブログ

バカな頭で考えた!

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「くらげとあの娘」明日から山形公開初日です!

「くらげとあの娘」明日5月31日(土)より山形ムービーオン鶴岡まちなかキネマ
で山形先行ロードショー始まります。
落ち着かなくなって参りました。
鶴岡まちなかキネマ一回目の上映後、二回目の上映前にキャストの朝倉亮子さんと共に
わたくし舞台挨拶を行います。鶴岡近郊の方ご都合が合えばぜひ来場下さい。
それでは予告編をもう一度ご覧下さい!

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=LeJUlkl1SSE]

ガリと新幹線

「くらげとあの娘」山形特別先行上映から
戻って来ました。
少しだけぼんやりしています。

山形へは東京駅から新幹線で向かった。
改札で主役の宮平くんと派谷さんと合流して新幹線のホームを歩いていると
突然背後で派谷さんの大きな叫び声がした。
振り返ると転倒した派谷さんと心配そうに見守る宮平くん。
「これですべったんです」と言う派谷さんの足下を見るとピンク色のかけらが落ちている。
ガムかなと思うとそんな粘り気はなく、そもそもガムじゃすべらない。更に顔を近づけて見る。
ガムじゃなかった。ガリだった。
そこは弁当売り場の前。
なるほど。
なるほどじゃない。
弁当売り場の前だからといってガリが落ちてる理由にはならない。
こんなことがあるのか。僕は未だかつてガリですべった女を知らない。
むろん男だって知らない。
そしてこれからもガリですべって転ぶ人を目撃することが死ぬまでにあるだろうか?
そんなことはないだろう。そんな気がする。あるかもしれないけど多分ない。
もってる。
もってる。という言い方はいつからするようになったのか知らないけど、
そして今この言い回しをするのは時代遅れなのかもしれないけど。
いいさ俺はどうせ時代遅れな男。
もってるな派谷さん。
そう思った。
派谷さんはひねった足を引きづり「信じられなーい」とショックを隠せないで
いたけれど、もってる派谷恵美はガリで見事に転んだ。ガリで転んだ女優がそこにいた。
そんなもってる派谷さんはこの映画のヒロインに選ばれるべき人だったんだ。
と山形へと向かう車窓を眺めながらそう思った。
と、目の前に座る宮平くんが「新幹線って遅いんですねー」
聞けば沖縄生まれの宮平くんは飛行機ばっかり乗ってて新幹線に乗るのは3回目くらいだそうだ。
「もっとぐっと加速するのかと思ってたのに」と不満げな宮平くん。
新幹線の加速に文句をつける男に会ったのも初めてだ。新幹線はこんなもんだよ。こんなスピードでいいじゃないか宮平くん。俺はそう思うよ。

山形ついてからはテレビラジオ新聞雑誌でいろんなことを聞かれて、この主役の二人の
印象を聞かれたりもしたけれど。こんな二人だから選んだのかなぁなんて思った。

インタビューでは同じことを何度も聞かれるので答える方も段々うまくなっていく。
大人な女優な感じで派谷さんもインタビューに答えていく。そんな派谷さんの声を聞きながら、でもこの人
ガリで転んだんだよな、って内心思った。けど、それは心の中の声で口には出さなかった。
派谷さんに触発されたのか宮平くんもいい事言おうとする。けれど元来口べたな新幹線の加速に
不満を持つ男。そこはうまくいかないのがご愛嬌。いいこと言おうとしなくていいよ宮平くん。
でも伝わるよ宮平くんの気持ちは。そんな気持ちでこの「くらげとあの娘」の主役を見守った。
ガリで転んだ「あの娘」と一緒に。

「くらげとあの娘」先行上映!

「くらげとあの娘」舞台挨拶付き先行上映を鶴岡まちなかキネマで行います。
主演の宮平安春くん派谷恵美さんと一緒に行きますのでよろしくお願いします!

◆「くらげとあの娘」舞台挨拶つき特別先行上映会◆
日時/5月17日(土) 午後2時30分~ ※上映終了後に舞台挨拶
チケット/5月10日(土)より、まちキネカウンターにて発売(特別鑑賞券との交換OK)

お問い合わせ:鶴岡まちなかキネマ TEL:0235-35-1228

「あまっちょろいラブソング」上映日時決まりました。

吉祥寺バウスシアター 閉館イベント「THE LAST BAUS~さよならバウスシアター」
の「バウスを巡る映画たち」の一本として上映されます。
上映日時  4月30日(水)16時〜
場所    吉祥寺バウスシアター
チケット  当日、前売り、各 1300円
よろしかったら見に来て下さい。よろしくお願いします。

「くらげとあの娘」予告編

そして「くらげとあの娘」予告編です。

まずは5/31から加茂水族館リニューアルオープンに合わせて

山形先行ロードショーです。よろしくお願いします。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=LeJUlkl1SSE]

「あまっちょろいラブソング」上映

「あまっちょろいラブソング」が吉祥寺バウスシアターの閉館イベントで上映してもらえることになりました。

日時が決まりましたら発表します。

上映してもらえるのはうれしいです。

しかし、それはバウスシアターが6月になくなってしまうから。

「バカバカンス」「セバスチャン」「あまっちょろいラブソング」と今まで撮った映画を全部上映して

もらった映画館です。思い出がいっぱいだ。撮影もさせてもらったし。

近所に住んでるので映画もよく見に行ってます。

なくなっちゃうんだ。

現実に直面するまで現実感がわかない性格だから、って変な文章だけど。

6月になって閉館後に本当にバウスの前を通りかかって閉まってるのを確認するまで現実感がわかない

気がします。

現実見てない奴なんだな、ってか見たくない現実を見ないようにしてるって言うか。

しかし往々にしてそれで失敗してる気がする。

するな。

現実直視!

んでもって理想も直視!

「あまっちょろいラブソング」上映日時決まりましたら発表しますかんね。

バウス閉館イベント盛り上げて行かねばなりませぬ。なりませぬぞ!

 

チョコリエッタ

昨日は風間志織監督の新作「チョコリエッタ」の初号試写がありました。

久しぶりの作品です。前作「せかいのおわり」の公開時に赤ちゃんだった風間さんの男の子も

ももう小学校三年生です。時は流れます。いつのまにかこんな世の中です。

映画の長さは2時間39分あります。

長いです。

普通に考えれば長いけど、けど、長くなかった。

風間さんの思いのつまった素晴らしい映画でした。

主役の森川葵さん、その先輩役の菅田将暉くんもちゃんとそこに存在していて

もどかしい青春ど真ん中をさまよっていました。

「チョコリエッタ」は去年の夏名古屋で撮影していたので実家に帰りがてらちょびっと手伝いに行きました。

風間さんは相変わらず静かに静かに粘っていて主役の二人はそれに応えようと頑張っていました。

風間さんには「火星のカノン」と「せかいのおわり」に助監督でつきました。あんなに粘る監督は

いません。たくさんたくさんテイクを重ねます。あんまり何度もやるので「もう一発行くかーい?」

なんて言って撮影してたこともあります。そうです。風間さんも清志郎が大好きなのです。「もう一発行くかーい?」

は清志郎のライブでの決まり文句です。そして「火星のカノン」のエンディング曲はRCサクセションの「たとえばこんなラブソング」でした。東京国際映画祭で「火星のカノン」が上映された時には清志郎が来るかもしれないと情報があって、もし来たらサインしてもらおうとドキドキしながら清志郎の散文集の名作「十年ゴム消し」を手に待ってたこともありました。(結局来なかったけど)

僕が最初に撮った映画「バカバカンス」のタイトルも風間さんが清志郎の「バカンス」って曲からタイトルをつけてくれたのでした。

そんな清志郎も死んでしまった。

そして「チョコリエッタ」です。清志郎亡き後、世の中は全然良くならないけど風間さんは清志郎に

恥じない映画を作りました。

映画を見ながらびっくりするくらい涙ポロポロこぼれて自分で自分に驚きました。

あんまり涙腺弱くないはずなんだけどなぁ。あくびするととってもたくさん涙出るけど(少し自慢)

今日は一日「チョコリエッタ」のことを考えて過ごしました。春一番が吹きました。上の人の洗濯物が

僕の部屋の物干竿にひっかかっていました。風が強い日でした。

この映画がたくさんの人に見てもらえることを願います。

海に向かって叫びたくなる映画です。そんな映画なんです。

 

逆に翔んだカップル

「翔んだカップル」を見た。

劇場で見るのは初めてで、前にビデオで見た時にはあまりそうは思わなかったけど

改めて見て傑作だと思った。

前に見た時に感じた80年代のだささがどうでもよく思えた。

良かったなぁと思いながら部屋に帰り、正月に実家の近くに出来た古本屋で買った

「翔んだカップル」のパンフを見た。80年代のパンフは今見ると少しおざなりな作りだ。

しかし相米監督がデビュー作だからなのでしょう監督自らの珍しく真面目な文章が書いてあったりして

貴重です。

そしてページをめくっていると濡れたTシャツを来ている薬師丸ひろ子の写真なんてあって、

濡れたTシャツってのは昔あったなぁなんて思い出し可愛らしいなと思い更にページをめくると

まことちゃん。

あの漫画の「まことちゃん」が登場します。

まことちゃん?

これはどういうことかって言うと公開当時「翔んだカップル」は「まことちゃん」と二本立ての同時上映

だったんですね。だからパンフも二本立て。

って当時も珍しい作りだと思いますけど、二本立ての映画同時収録のパンフは。

いや、こっちは「翔んだカップル」のパンフのつもりでいるからいきなりのまことちゃんの登場には

びっくりします。

おおらかな時代だったんだなぁと思う。

しかし、ふと思う。このパンフ、こっちは「翔んだカップル」目線でめくってますが、

「まことちゃん」ファンがめくった日にゃ、まことちゃんまことちゃんと来ていきなり薬師丸ひろ子

です。

そっちはそっちで驚くね。

んで、その後ぼんやり考えた。どっちに視点を置くかで見え方違うなぁ。

いやね何だかきなくさい世の中ですよ。

フランスとドイツの両論併記の教科書があるって言いますよフランスとドイツの国境近くの街でね。

「翔んだカップル」と「まことちゃん」両方併記ですよ。

だからね日本と中国、韓国、北朝鮮のそれぞれの言い分が載ってる教科書があってもいいんじゃないか、

ないかなぁと思った次第です。

思うにですね、日本で中国とか韓国とかに差別的なこと言う人は逆の立場になったら逆のこと言ってると思う。

俺が尾美としのりだったら、いや「翔んだカップル」の話ですよ。同じことしたかもなぁ。しないかなぁ。どうかなぁ。

そして俺が鶴見辰吾だったら、もしそうだったなら、コブラツイストから四の字固めの流れはよく分かる。分かるなぁ。

って映画見てない人にゃ分からない話をあえてしてみる。

してみました。

グワシッ!

 

 

 

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