「翔んだカップル」を見た。
劇場で見るのは初めてで、前にビデオで見た時にはあまりそうは思わなかったけど
改めて見て傑作だと思った。
前に見た時に感じた80年代のだささがどうでもよく思えた。
良かったなぁと思いながら部屋に帰り、正月に実家の近くに出来た古本屋で買った
「翔んだカップル」のパンフを見た。80年代のパンフは今見ると少しおざなりな作りだ。
しかし相米監督がデビュー作だからなのでしょう監督自らの珍しく真面目な文章が書いてあったりして
貴重です。
そしてページをめくっていると濡れたTシャツを来ている薬師丸ひろ子の写真なんてあって、
濡れたTシャツってのは昔あったなぁなんて思い出し可愛らしいなと思い更にページをめくると
まことちゃん。
あの漫画の「まことちゃん」が登場します。
まことちゃん?
これはどういうことかって言うと公開当時「翔んだカップル」は「まことちゃん」と二本立ての同時上映
だったんですね。だからパンフも二本立て。
って当時も珍しい作りだと思いますけど、二本立ての映画同時収録のパンフは。
いや、こっちは「翔んだカップル」のパンフのつもりでいるからいきなりのまことちゃんの登場には
びっくりします。
おおらかな時代だったんだなぁと思う。
しかし、ふと思う。このパンフ、こっちは「翔んだカップル」目線でめくってますが、
「まことちゃん」ファンがめくった日にゃ、まことちゃんまことちゃんと来ていきなり薬師丸ひろ子
です。
そっちはそっちで驚くね。
んで、その後ぼんやり考えた。どっちに視点を置くかで見え方違うなぁ。
いやね何だかきなくさい世の中ですよ。
フランスとドイツの両論併記の教科書があるって言いますよフランスとドイツの国境近くの街でね。
「翔んだカップル」と「まことちゃん」両方併記ですよ。
だからね日本と中国、韓国、北朝鮮のそれぞれの言い分が載ってる教科書があってもいいんじゃないか、
ないかなぁと思った次第です。
思うにですね、日本で中国とか韓国とかに差別的なこと言う人は逆の立場になったら逆のこと言ってると思う。
俺が尾美としのりだったら、いや「翔んだカップル」の話ですよ。同じことしたかもなぁ。しないかなぁ。どうかなぁ。
そして俺が鶴見辰吾だったら、もしそうだったなら、コブラツイストから四の字固めの流れはよく分かる。分かるなぁ。
って映画見てない人にゃ分からない話をあえてしてみる。
してみました。
グワシッ!