五月に撮った「くらげとあの娘」ですが、編集は終え後はダビングを待つのみの状態です。
少し宙ぶらりんな感じで何だか落ち着きません。
その間にですね、「くらげとあの娘」の「あの娘」派谷恵美さんが 缶コーヒーのCM に出演しました。
竹野内豊さんが出てるCMのシリーズに出演したんです。
竹野内さんは僕が助監督でついた冨樫森監督「あの空をおぼえてる」の主人公のお父さん役です。
「あの空をおぼえてる」は僕が最初に撮った「バカバカンス」の完成後、まだ上映が決まる前に撮られた映画で、
「あの空をおぼえてる」が完成した頃にちょうど「バカバカンス」の上映が決まったので試写会のハガキをスタッフやキャスト
に配ってました。
そしたら試写会にふらりと竹野内さんが現れました。
びっくりしました。んで、うれしかった。いい人だ!と思ったですよ。
そんでもって「あの娘」派谷さんは冨樫監督のデビュー作「非•バランス」の主役ですよ。
CMの撮影現場で冨樫さんの話とかしたそうです。
何だかこういうのっていいなぁとしみじみ思います。シミジミリーですよ。シミジミ飲めばシミジミリーですよ。
CMで派谷さんは竹野内さんとけんかして部屋を飛び出します。
こういうのもいいなぁと思います。そんなことあったなぁとシミジミリーですよ。
しかし、それは若かりし頃の話。
竹野内さんは僕と同じ年。今、この年でけんかした彼女を追いかけるのはなかなかつらいな。
しかし、かといって追わないと更にややこしいことになるし。
やれやれと村上春樹的に竹野内さんも追いかけるよ。ゆであがったばかりのパスタもそりゃ気になるって。
このCMの竹野内さんには同情するけど、そんなけんかが出来るのもうらやましい気もしないではない。
人と人がぶつかりあうのはややこしいしグッタリするけど、それを避けてばかりも味気ないなー。
でも味気ないのは平穏だ。それはそれでいい。けど、結局味気ない感じでいても後でその分つけが回ってくる気がします。
んなことをしみじみ思ったシミジミリー。