

あの風間志織監督の特集上映がまもなく9月24日から始まります。
2015年に公開された「チョコリエッタ」が2021年の設定のお話だったので2021年の今、リバイバル上映されることになったのです。すばらしー!
それにともなって、過去作品「火星のカノン」「せかいのおわり」も同時上映されます。
まずは、アップリンク吉祥寺から始まり、その後にアップリンク京都、シネヌーヴォ、名古屋シネマテーク、横浜シネマリンなどなどで上映されます。
風間監督とは「火星のカノン」「せかいのおわり」で助監督で参加し、「チョコリエッタ」では制作部的に少し手伝いました。
そして風間監督作品で知り合った渋川清彦さんに「バカバカンス」をクノ真季子さんには「あまっちょろいラブソング」に出演してもらいました。
そもそも「バカバカンス」というタイトルを付けてくれたのは風間さんなのです。「バカバカンス」の編集中にはビデオを見てもらって「これは違う!」と言われ編集をやり直しました。などなど色んな思い出がたくさんあります。
ということで、9/24(金)のアップリンク吉祥寺の「チョコリエッタ」19時25分の上映のトークに参加することになりました。
詳細はアップリンク吉祥寺のホームページでご確認下さい。
二人で話すのは何だか照れくさいですが良かった見に来て下さい!
そして危機に直面しているミニシアターは名古屋シネマテークだけじゃありません。
緊急事態宣言は5月いっぽいに延長されることになりました。
で、ミニシアターエイドです。こちらは全国のミニシアターを対象にしたものです。
開始早々に随分な募金が集まりました。けど、緊急事態が伸びました。
このミニシアターエイドはクラウドファンディングで募集期間は10日間あります。良かったらご協力下さい。詳細は↓をご覧下さい。よろしくお願いします。
コロナですね。2020年はコロナの年だと後で振り返って思う年だと思います。生きてれば。何となく生きてる気がしますが生きてないかもしれません。どうなるんだろう。
今は2020年の4月26日、緊急事態宣言発令中の最中です。一応5月6日までとなってますが、これは延長するでしょう。この予想が外れるとうれしいですけど。
そして今まで僕の監督作品を全部上映して頂いた我らが名古屋シネマテークがこのコロナで存続の危機に直面しています。そして存続をする為に立ち上がった企画が名古屋シネマテーク•エイドです。
最近こういった救済の活動が他にもたくさんありますし、それどころじゃない自分のことで精一杯という人も多いと思います。映画館はシネコンで見るからいいよという人が多い事も知ってます。
でも、でもですよ、このサツバツとした世の中でコロナが終わった後にこんな名古屋シネマテークみたいなミニシアターがなくなってしまってシネコンだけになってしまったら益々サツバツとしてしまう。
大体無くなったお店や劇場の後に出来るのは全国どこにでもあるようなお店ばかりです。そんなのたくさん見てきましたもうすぐ50。それを繰り返しているとそんなもんだと思う気持ちもあります。長く生きれば生きる程別れを繰り返すのだな、Born to lose とはよく言ったもんだ、ははーんみたいな。そして失ってから気づくのだな失ったものの尊さを人は、ははーんみたいな。
なんて、ははーんって言ってる場合じゃないんです。
失うものは失うとしてただ目の前で失われるものをマンゼンと見ててもしょうがない。
やれることをやってみないと。
と思う訳です。
ご賛同頂ける方ご協力よろしくお願いします。
郵便局に郵便振替もしくは郵便局か銀行に振込という方法になってます。
名古屋シネマテーク•エイドの公式サイトより一部コピペします。
名古屋シネマテーク•エイド公式サイトはこちらです。
↓
「名古屋シネマテーク・エイド」が呼びかける支援方法は次の通りです。
◎名古屋シネマテークの口座に「一口 2,000円以上」の寄付をお願いします。
◎ご寄付いただいた方には、下記の返礼セットを送らせていただきます。(寄付の受付は4/18より。返礼セットの発送は5月上旬からとなります)
返礼セットの内容:
〇オリジナル缶バッジ
〇「シネマテーク通信」1982年6月創刊号(復刻版)
〇名古屋在住の作家・大島真寿美さん、吉川トリコさんによる書き下ろしエッセイ
〇ご支援いただいた方のお名前は、上映スクリーンまたは「シネマテーク通信」にて掲示させていただきます。(匿名も可)
※大島真寿美さんの小説『三人姉妹』には、名古屋シネマテークをモデルにしたミニシアターが登場します。また、吉川トリコさんも短篇集『ずっと名古屋』(「名古屋16話」)の今池のシーンで、シネマテークを描いておられます。同館に縁のある、お二人の作家さんにご寄稿をお願いしました。
***** ***** ***** ***** *****
寄付の宛先(その1)
【郵便振替】口座番号 00810-2-34867 加入者名 名古屋シネマテーク
※郵便振替用紙の通信欄に「お名前、返礼セットのお届け住所、電話番号」をご記入ください。
※振替用紙ではなく、ゆうちょ口座から郵便振替口座にご入金の場合は、お手数ですがメールにて、件名「シネマテーク・エイド」、本文で「ご入金日、お名前、返礼セットのお届け住所、電話番号」をお知らせください。[email protected]
※入金手数料はご負担ください。
寄付の宛先(その2)
【三菱UFJ銀行】今池支店 (普通口座)口座番号 0713941 口座名義 名古屋シネマテーク
※銀行振込の場合は別途メールにて、件名「シネマテーク・エイド」、本文で「ご入金日、お名前、返礼セットのお届け住所、電話番号」をお知らせください。[email protected]
※入金手数料はご負担ください。
(補足)
※支援者のお名前の公表を希望しない場合は、振替用紙またはメールに「匿名希望」とご記入ください。
以下詳細は公式サイトをご覧下さい。
まもなく12月25日のクリスマス発売のゴンチチさんのニューアルバム「Asortment」に「くらげとあの娘」のサントラ曲が全曲収録されております!
映画製作中にはGsongとかEsongという仮のタイトルでダビングしましたが、映画が完成して沖縄の桜坂劇場で上映イベントの際にチチさんから「監督が曲名考えて下さい」と言われ、うひょと思いながら映画のサントラのタイトルってこんな感じなのかなーと思って付けたものが採用されました。その曲がその曲名も変わることなくこのCDに収録されてます。何だか気恥ずかしいような感じもありますが光栄です。うれしいです。
思い返せば大学の時にゴンチチさんがサントラを担当した竹中直人監督の「無能の人」が公開され、そのサントラCDを彼女から借りてよく聞いていました。で、当時監督した8ミリ映画に「無能の人」のサントラの曲を勝手に一曲使ってました。
だから思います。このCDが発売されたら大学生の頃の俺のように自分の作った映画に勝手にこのCDから曲を使う若者がいるんだろうなぁと。いや、いないかもしれないけど。でも、もし使ったのならその映画のどういうシーンにどう使ってるかちょっと興味があります。でも今時の子は僕が大学生の頃と違って、著作権って言葉も知ってそうだしあんまりそういうことしないのかなぁ?
ともあれもうすぐ発売。ゴンチチさんのニューアルバム「Asortment」クリスマスにぜひお聞き下さい!
久しぶりの上映です。吉祥寺のパルコの地下に新しく出来たアップリンク吉祥寺で映画を上映することになりました。
上映作品は「バカバカンス」と「あまっちょろいラブソング」と「何であたし」(短編)です。
「何であたし」は2011年宍戸留美すぎもとみさきの合同誕生日ライブイベント(二人とも同じ誕生日なのです)の為に制作された短編映画で劇場初公開です。
あのカブリオレはとっくに廃車になり、あのアパートも取り壊され、あのロマンあふれるラブホテルも既になく、過ぎ行く年月を感じます。
が、が、映画の中ではゲンゼンとあるのです。
何年経っても映画の中にはあります。
あるなぁとあるんだなぁとしみじみ思う今日この頃。こうして再び劇場で上映されてうれしいですっ!
こんな上映めったにあるもんじゃないです。
この機会にぜひご覧下さい!
宮田宗吉特集上映
in
10.14.アップリンク吉祥寺
ノロマよどこへ行く ー宮田から君へー
16時開場
宮田監督挨拶
「何であたし」(短編)「バカバカンス」
(休憩)
18時10分
「あまっちょろいラブソング」
チケット一律1000円
『何であたし』(2011年/HD/20分)
脚本・監督:宮田宗吉
出演:宍戸留美、すぎもとみさき、山崎樹範、小野健太郎、掟ポルシェ、高木稟、植木紀世彦、池内直樹、蝦名恵
撮影:沖村志宏
録音:川本七平
音楽:丸山隆
助監督:荒川慎吾、北川帯寛
『バカバカンス』
(2006年/日本/DV/80分)
脚本・監督:宮田宗吉
出演:須田邦裕、奥田恵梨華、渋川清彦、中島陽典、小林沙世子、川屋せっちん、森下能幸、猫田直、今吉祥子、すぎもとみさき、増子直純(怒髪天)、藤原美穂、神谷涼太、三浦景虎、マギー司郎
エンディングテーマ曲 THEピーズ「ノロマが走って行く」
『あまっちょろいラブソング』(2010年/日本/HD/106分)
脚本・監督:宮田宗吉
出演:下石奈緒美、山中崇、小林且弥、伊藤俊輔、岡部尚、山田キヌヲ、廣田亮平、久住昌之、櫛野剛一、クノ真季子、千葉ペイトン、田中洋之助、吉川靖子、中村はるな、関根洋平、中村真綾、玉井英棋、小沼大和、松永大輔、奥田恵梨華
エンディングテーマ曲 ナオミ「きみとわたしと」
金沢で毎年こどもが三日間で映画を撮る「こども映画教室」という企画があります。
↓
僕は東日本大震災のあった2011年に我らが冨樫森監督が講師をやった年に僕も助手として手伝いました。三日間でシナリオ作り、撮影、編集、上映まで行うものです。
その時のことはここのブログでも書きました。
良かったらお読み下さい。
↓
その「こども映画教室」が2年前から助成金が交付されなくなり、活動の継続が難しくなっているそうで現在クラウドファンディングで活動費を募集しています。
このことを知った時、こりゃまずい!と思いました。
あんなに素晴らしい企画が継続の危機に瀕している。
長く生きてると世の中いろんな物が消えていくのに出くわします。
当たり前にあると思ったものがなくなるのをたくさん見ると「世の中そんなもんさ」
「サヨナラだけが人生さ」なんて気持ちになりつつある今年年男の中年男がここにいる。
しかし、しかしだ。
それじゃ負け犬だ。負けイノシシだ。
なくなるものはなくなるものとして「こども映画教室」はなくなって欲しくない。
東日本大震災の直後の三月末のあのわさわさした状況で金沢でこどもと一緒に映画を作ったあの三日間は僕の中では大切な思い出です。
思い出すとやさしい温かい気持ちになるのです(こんな俺でも)
この映画教室の方針は大人は介入せずにこどもの自主性に任せ映画を撮るというものです。
これがいいんだなと思います。
大人が介入するとこどもは大人に頼るし大人が介入したこども映画になってしまう。
それはそれなりのこども映画になるんだろうけど、僕が金沢で見たぶっとんだ自由なこども映画にはならない。
こどもの自由な絵が感動させるように、こどもの自由な映画だからこその感動があるのだ。と思います。
僕がこの映画教室を手伝ってからもう8年も経ってしまってあのこども達も随分大きくなっているのでしょう。その間にあの子たちが何を得て何を失ったか知る由もないけど、あの時あの年齢のこども達があの時でしか撮れない映画を撮った現場に立ち合えて良かった!と思います。
♪大人っていうのは〜もっと素敵なんだ〜
とかつてジャックスで早川義夫は歌いましたが、さっきから僕の頭では
♪こどもっていうのは〜もっと素敵なんだ〜
って脳内替え歌がずっとリフレインされながらこの文章を書いてます。
自分が映画を撮ってるからひいき目に見てるんじゃないのか?
と、もう一人の俺が言います。
でも、でもですよ。それを差し引いてもこれは素晴らしい企画だと思うんです。
だってこどもの絵を見て大人は感動するでしょう。こどもの映画も同じです。
そして思い出すのは撮影が始まると俄然いきいきとし始めたこども達。
学校に居場所がなくてこの映画教室が楽しみの子もいるそうです。
ともあれこんな「こども映画教室」にご賛同頂ければこちらのクラウドファンディングに
協力して頂けるとうれしいです。
↓
こどもたちの映画とに出会い
「こども映画教室」を開催したい!!
世知辛いこの世の中でいいことばかりはありゃしないけど、こんな企画があってもいいじゃないか!
と思います。
ご協力よろしくお願いします!
俺は55番だった。
西友の駐輪場の番号だ。
ツタヤにDVDを返しにいくのに自転車を止めた西友の駐輪場。前は無料で止められたけれど、今は最初の1時間だけが無料でその後は2時間ごとぐらいに100円がかかるようなそんな駐輪場。
大方埋まってる駐輪場で見つけた空きスペースが55番だった。
55番に自転車を止める。で、隣の56番の自転車の籠に目が止まる。そこには1リットルの紙パックのコーヒーが放置されている。
良く見る雪印のコーヒー。
コーヒーと書かれてるけどコーヒー牛乳なアレだ。
その雪印コーヒーにストローが刺さっていた。
本当にいるんだ。と思った。
1リットルの紙パックの飲料にストローを刺して飲む男がいるんだ。と思った。
常々謎だった。
コンビニで1リットルの紙パックの飲み物を買うと聞かれる「ストローはお付けしますか?」という問いかけを。
いつも憮然とした思いで聞いていた。
これをストローで飲むか?
飲まないだろ。
と内心思いつつ
「いらないです」
と答えていた。
聞いてる店員も
まぁそうでしょうね。
って感じだ。
仕方なく聞いている。
それが店のルール。
と思ってた。
けど56番だ。
56番の自転車の籠に厳然と存在する雪印コーヒー1リットルに刺さったストロー。
そういう人もいる。
そんな飲み方をする男もいるんだ。
世の中は多様だ。いろんな人がいる。
駐輪場からツタヤに向かいながらそう考えた。
そりゃコンビニの店員もストローを付けるかどうかを尋ねる訳だ。
ツタヤの返却ポストにDVD(「ふぞろいの林檎たちパート2」)を投函し銀行のATMに寄り駐輪場に戻った。
55番のボタンを押し精算のボタンを押す。
「精算の必要はございません」という機械の音声を聞きながら55番の自転車へと向かう。
56番の自転車は変わらず56番の自転車のままで籠にはストローが刺さった雪印コーヒー1リットルが存在している。
何だかふてぶてしくも見えてくる。
大体がさつな奴だ。56番の自転車に乗る男はきっとだらしのないがさつな奴だよ。55番の自転車の俺は勝手にそう思いながら自分の自転車を引っぱり出した。
でもよ。
ふと思う。
56番の自転車の持ち主を勝手に男だって想像してたけど意外に女かもしれない。
雪印コーヒー1リットルストロー付きを飲む女。
確率としては低いが全くありえない話ではない。
そう言えば大学の時、同じゼミの女の子がある日デカビタを持って授業に現れたことがあった。まだデカビタが発売されて間もない頃だったと思うけど、デカビタとその女の子のギャップに驚いた。
そんな記憶が蘇る。
あの女の子はどうしてるんだろう?卒業以来全く会っていない。
「♪幸せならいい〜け〜ど」
永ちゃんのメロディーが脳裏に浮かぶが、かといってその女の子とどうのこうのあったわけではない。
いやまてよ。
この可能性もあるぞ。
自転車をこぎながら考えた。
56番の男(女?)は雪印コーヒー1リットルなんて飲んでいなかった!
あの雪印コーヒーは57番から移動してきたのかも。
57番の自転車の男(女?)が自分の飲み終えた雪印コーヒーを隣の56番の籠に入れたのだとしたら。
そんなことをする奴がいる。他人の自転車の籠を勝手にゴミ箱にする輩がいる。自分の自転車にも過去に何度かされた。
一緒に助監督をやってた仲間が飲み終えた缶ジュースを普通に通りすがりの自転車の籠に入れてびっくりして注意したこともあった。
だから思う。
56番の男(女?)はひょっとして57番の犠牲者かも。
いや、ちょっと待て。
自転車をこぎながら更に思う。
もし、もしもだ。
俺があのタイミングで駐輪場に戻っていなかったら。
こんな場面を想像する。
俺が55番に自転車を止めツタヤに行き銀行のATMに行った後にもしカレーの匂いに誘われついつい西友の隣のココ壱番でカレーを食べていたのならば。
俺が呑気にカレーを食べてるちょうどその頃、駐輪場に戻って来た56番の男は自分の自転車の籠に入れられた見知らぬ雪印コーヒーを見て怒りを憶えそのコーヒーを55番の籠に移動させる。そしてカレーを食べ終え満腹の俺は駐輪場に戻り自分の自転車の籠に鎮座する雪印コーヒーを目撃し愕然とする。
そんなことは無かった過去だ。
が、ありえたかもしれない過去だ。
もしそうなってた場合俺は54番の男もしくは女から55番の自転車の人って雪印コーヒー1リットルをストローで飲むんだって思われるかもしれない男だ。
何てこった。
俺は55番の男だったが56番の男になってたかもしれないのだ。
自転車をこぎながらそんな可能性を考える。
もし、そうなってた場合俺は紙パックのコーヒーをどうしたか?
他の人の自転車の籠に入れるのか?
それはしない。そんなことはしたくない。まず考えるのは近くのゴミ箱に捨てることだ。でも、そんな近くにゴミ箱は都合良くない。どこならある?駐輪場から家へ向かう途中にある公園ならゴミ箱があるかもしれない。あそこに捨てよう。まずはあの公園のゴミ箱へと向かおう。
でも公園にゴミ箱がなかったら?
その場合はもう家に持って帰って家のゴミ箱に捨てるのだろう。
そう思いながら自転車をこぐ俺の自転車の籠には何も入ってないけれど、ひとつ間違えればその籠には雪印紙パックコーヒー1リットルストロー付きが入っていたかもしれない。
そしてその光景を目撃されたら、その目撃者には俺は雪印紙パックコーヒー1リットルをストローで飲む男だ。そんな中年男だ。
いや数ヶ月前に聞いた話だ。久しぶりに会った若い女優の子は俺の家の割と近所に住んでいて、その子のお母さんが何度か俺を目撃してるとのことだった。車を運転中に俺が呑気に歩いてる様子を何度か見てると言っていた。
本当に俺なのか?似た別の人じゃないのか?
そう尋ねる俺に「郵便局みたいなカバンを肩からかけて宮田さんが歩いてたってお母さんが言ってた」とその子が答えるのでグーの音も出ない。(グーの音って何だ?)
それは間違いなく俺だ。俺は郵便局みたいなバッグを持ってる。ある時姉から赤い布地に郵便局の白い〒マークが入ってる郵便局みたいなバッグをプレゼントされ気に入って持ち歩いていた。
そんなバッグはなかなかない。
お母さんが目撃したのは間違いなく俺だ。
さて問題は雪印紙パックコーヒー1リットルストロー付きだ。
もしそれを自転車の籠に乗せてる時にまたもやあのお母さんが車からこっそり俺を(こっそりじゃないけど)目撃していたら。そんなことがあったとしたならば。
お母さんは興奮し(別に興奮はしないか)その晩娘が帰宅するやいなや今日の目撃を語る。
宮田さんは雪印紙パックコーヒー1リットルストロー付きを籠に乗せて自転車をこいでいた。
何ならストローで飲みながら自転車をこいでいたよ。
って脚色をするかもしれない。
人の口は止められない。むろんお母さんの口も。
そうするともはやその子の家では俺は雪印紙パックコーヒー1リットルをストローで飲む男だ。
そんな中年男だ。
それはいいことではないだろう。いや、いい要素もあるか?
いや、あまりないと思う。
俺の目指すべきナイスミドル(目指してたのか?)とは程遠い姿だ。
世の中はいい誤解と悪い誤解しかない。
と言っていたのは立川談志だ。
あの日あの時見たあれや聞いたあれが実は誤解で、でもそれが誤解かどうかなんて分からなくて勘違いしたままそのままその後の人生を送る。
そんなことがあるやも、いやあるんだろう。
そんなことを55番の男は考えた。
ただあのお母さんには雪印紙パックコーヒー1リットルストロー付きを自転車の籠に乗せてる時に目撃されたくなかった。
どうせ目撃されるなら自転車の籠に入ってるのが別の何かそうそれなりの値段のワインかシャンペンか何かが入ってる時に目撃されたかった。そっちの方がかっこいい。
それが悔やまれてならない。
いや、ならない。
遅ればせながらご報告です。既にご存知の方すみません。
「あまっちょろいラブソング」TSUTAYA TVで動画配信中です。
今やそんな時代のようです。移転した吉祥寺のTSUTAYAは小さくなっていて何とも言えない気持ちになりました。
まぁテレビを買えばそれで動画配信のサイトが見られる時代ですからね。
そんな時代ですがこの前ラジカセを新しく買いました。これでカセットがまた聞ける。
カセットはいい。とは言えSDカードも聞けるそれなりに新しいラジカセなんですけど。
ラジカセの話はともかく配信動画です。
まだ僕も見てませんがこれから見てみます。
↑ これで。
冨樫監督が舞台を初演出します。
一体どんなことになってるか楽しみです。
大学生の青春もののようです。
春です。はじまりの季節です。
うちの甥っ子もこの春から大学生になります。
こないだ会いました。
あの頃の自分を思い出しました。
何かいろんな事が始まる気がして希望でいっぱいだったような気がします。
そうじゃなかったかもしれないけどそういうことにしとこう!思い出は美化だ!
美化!
バカだった。今もバカだけどあの頃は更にバカだった。
なんてことを舞台見ながら思うんじゃないかななんて予感がします。
て、まとめてみたりして。
でも、そんなこと思い出したりしながら見るのも舞台のIKKO!どんだけー!いや一興!
て、女子大生の話なんですけどね。
以後、詳細です。
ひとつよろしくお願いします。
2016/04/07(木) ~ 2016/04/10(日)
会場
明石スタジオ
出演 堀春菜、後東ようこ、真下玲奈、内山由香莉、根矢涼香、大田恵里圭、渡辺樹里、黒田有彩、池田詩穂
脚本 オノマリコ
演出 冨樫森
料金 3,500円 ~ 3,700円
【発売日】2016/01/20
前売¥3500-
当日¥3700-
サイト
https://eiga24ku.jp/news/2016/01/post-103.html
※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
タイムテーブル 4月7日 (木)19:00
4月8日 (金)14:00/19:00
4月9日 (土)13:00/18:00
4月10日(日)12:00<※追加公演決定!>
4月10日(日)16:30<※前売完売>
ご好評につき、追加公演(4月10日12:00上演)決定いたしました。
ご予約お待ちしております!
説明 映画24区による若い才能を集結して映画監督と臨む意欲作。第1回目は注目の若手作家・オノマリコの詩的で瑞々しい筆致が冴える『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』を選出しました。作家の体験を元に、とある大学の女子学生たちの入学から、象徴的な出来事としての“旧体育館の解体”、そして卒業までを、時に時空間をリープしながらも登場人物たちの生き生きとしたリアリティをもって描きます。
演出を務めるのは映画『ごめん』『あの空をおぼえてる』『おしん』など若手の演出に定評のある映画監督の冨樫森が舞台演出としては初の挑戦となります。約200名の応募者が集まったオーディションから今後の映画界・演劇界を担う女優9人を選出しました。
その他の注意事項など
スタッフ 舞台監督:今泉馨
美術:佐藤あやの
照明:加藤学
音響:水野裕
衣裳:宮本茉莉(STAN-S)
メイク:金森恵
振付:入手杏奈
演出助手:藤井三千
制作:小崎愛美理(フロアトポロジー)
宣伝美術:矢島拓巳・林啓太
プロデューサー 三谷一夫・中台あきお
協力:PHaT PHOTO写真教室
企画・制作:映画24区